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【アイ・ラブ・ニューヨーク】それでも現金が必要

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ますます現金を使わなくなった。ニューヨーク市内ではコロナ以前からキャッシュレス決済が進んでいたが、現金のみだった自宅近くの小さな食料品店もカード支払いに変わっていた。紙幣や硬貨が汚染されているとの懸念から、「現金お断り」の店が増えているのだ。

 今月半ばに市中心部のセントラルパークに散歩に出かけたら、路上ライブが徐々に復活していた。新緑の公園でジャズの音色を聴くのは久しぶり。ニューヨークの日常が戻ってきたと心が躍ったが、マスク姿のアーティストの前には、スマートフォンの送金アプリのアカウント名を書いた紙が掲げられている。チップでさえも、相手に接近せず、スマホで払う風景には少々味気なさを感じてしまう。

 コロナ禍で進むキャッシュレス習慣は、ホームレスにも影響しているようだ。景気と雇用の急激な悪化でホームレスが増え、街角ではしょっちゅう小銭をせがまれる。人通りがめっきり減り、「収入」にも響いているのだろう。現金を持ち合わせていないので断ると、ソーシャルディスタンス(社会的距離)などかまわず、近づいてきたり、追いかけてきたりする。

 最近、現金の必要性をひしと感じるのは買い物ではなく、憩いの散歩の時間だ。(上塚真由)

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