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アフガン大統領、政敵と新政権樹立で合意 権力分割 政府内対立収束はなお不透明

対立するアフガニスタンのガニ大統領(左)とアブドラ前行政長官(ロイター)
対立するアフガニスタンのガニ大統領(左)とアブドラ前行政長官(ロイター)

 【シンガポール=森浩】アフガニスタンのガニ大統領と、対立していたアブドラ前行政長官は17日、政治権力を分割する合意文書に署名し、新政権樹立で合意した。政府の分裂で停滞していた米国とイスラム原理主義勢力タリバンが合意した和平プロセスの前進が期待されるが、長年反目する両者がどこまで歩み寄れるかは見通せない状況だ。

 アブドラ氏は昨年9月投票の大統領選で次点に終わったが、「ガニ氏陣営に不正行為があった」として反発し、独自の政権設立を宣言していた。3月にはポンペオ米国務長官が仲裁を試みたが不調に終わり、アフガン支援10億ドル(約1070億円)の削減を発表し、圧力をかけていた。

 地元メディアによると、アブドラ氏はタリバンとの和平交渉のために新設される「国家和解高等評議会」の議長に就任する。閣僚ポストは両陣営の調整が続いている。ポンペオ氏は両者の連携を受けた声明で、政府とタリバンの停戦に向けた協議進展に期待感を表明しつつ、「政治の停滞で失われた時間を残念に思う」と述べた。

 両者は2014年の大統領選後にも対立し、ガニ氏が首相に相当する「行政長官」をアブドラ氏のために新設して収めた経緯があり、今回の連携が成功裏に進むかは不透明だ。ガニ氏は多数派のパシュトゥン人から、アブドラ氏は少数派のタジク人らから支持を集めることから、民族間の利害もからんでおり、対立解消は容易ではない。

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