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新型コロナ 露政権と住民がハイテク攻防 監視カメラで摘発強化 “仮想デモ”で抗議

新型コロナウイルスをめぐる外出制限により、モスクワの「赤の広場」に隣接する有名なグム百貨店(右)の前にも人の姿は見えない=4月1日(小野田雄一撮影)
新型コロナウイルスをめぐる外出制限により、モスクワの「赤の広場」に隣接する有名なグム百貨店(右)の前にも人の姿は見えない=4月1日(小野田雄一撮影)

 【モスクワ=小野田雄一】新型コロナウイルスの感染拡大により各地で外出制限が導入されているロシアで、政権側が監視カメラと顔認識システムを使った違反者の摘発を強化している。これに対し、仕事の減少などで収入減に直面している住民らは、インターネット上で政権に抗議する「バーチャル(仮想)デモ」を実施。政権と住民の間でハイテクを駆使した攻防が繰り広げられている。

 新型コロナ対策としてロシアは3月末、全国で自主隔離を導入。飲食店は店内営業を中止し、企業も在宅勤務に入った。感染者の過半数を占めるモスクワ市はより厳しい外出制限を発動し、違反者に罰金を科してきた。しかし感染ペースは加速しており、最近は毎日数千人単位で感染が拡大。4月25日時点で感染者は7万4588人、死者は681人に上っている。

 収束気配が見えない中、モスクワ市は15日、自家用車やタクシー、地下鉄など乗り物での外出時に許可証の携帯を義務化。許可証の取得には、車のナンバーや外出目的、外出先などを市に届け出る必要がある。

 こうした状況下で、違反者のあぶり出しに活用されているのが、防犯を名目に街角や車道に多数設置されている監視カメラだ。街角の監視カメラはモスクワだけでも18万台あるとされる。ロシアはこのカメラ網と最新の顔認識システムを活用し、新型コロナ感染者と接触したり、感染拡大地域から帰国したりして一定期間の外出禁止を義務付けられた住民の動向を監視。違反者は摘発している。

 これに加え、モスクワ市は4月22日、車道に設置された2500台以上のカメラで、通行する車が許可証を取得しているか自動識別するシステムをスタートさせた。イタル・タス通信によると、この日だけで23万件の違反を確認。違反者は5千ルーブル(約7200円)の罰金が科せられるという。

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