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欧州「短時間」の血清検査に注目 大量検査を想定

ドイツ西部にある病院の集中治療室(ICU)に集まる医師ら=1日(ゲッティ=共同)
ドイツ西部にある病院の集中治療室(ICU)に集まる医師ら=1日(ゲッティ=共同)

 【パリ=三井美奈】新型コロナウイルスが広がる欧州では、ドイツがこれまでに約92万件の感染検査を行った。英国やフランスも、大量検査が可能な態勢づくりを急いでいる。

■致死率低い独、倍以上の検査態勢に

 独国立ロベルト・コッホ研究所の発表によると、3月23~29日の1週間、国内で35万件以上の検査が行われた。同研究所は3月半ば、「週16万件のPCR検査が可能」と発表しており、検査態勢は2倍以上に拡充されたことになる。

 ドイツは4日時点で、感染者数が約8万6千人と世界で4番目に多い一方、致死率は1・3%でイタリア(12%)やフランス(11%)など近隣国に比べてはるかに低い。同研究所のウィーラー所長は「初期段階で広く検査を行い、症状の軽い段階で感染者を発見できた」ためだと分析した。

 国内では、専門機関でのPCR検査のほか、サンプル郵送による検査やファストフード店舗を使った「ドライブスルー」検査も行われている。

■抗体の有無判定…指先から血液採取

 英国ではハンコック保健相が2日、「今月末までに1日10万件の検査態勢にする」と発表した。PCR検査に加え、抗体の有無を調べる血清検査を重視する。

 血清検査は指先から採取した血液により、短時間で判定が可能。PCR検査に比べて精度は劣るが、2つを組み合わせることで、広範な検査が可能になる。症状がないまま感染した人に、抗体ができているか否かが分かるため、職場復帰できるかどうかの判断にも役立つ。

 フランスでは3月末、ベラン保健相が、4月末までにPCR検査を「1日5万件実施できるようにする」と表明した。3月半ばまでの10倍に相当する。迅速キットによる検査でも6月までに「1日10万件」を目指すほか、血清検査の態勢も整える方針を示した。

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