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学校閉鎖188カ国に 15億人に影響 オンライン学習に課題も

 2日付仏紙パリジャンは、移民家庭が多いパリ郊外で「30人学級の授業を担当しているが、15人と音信不通になった」という高校教員の声を紹介した。両親がフランス語を話せない場合、教員との意思疎通が難しいという背景もある。一方、富裕な家庭では休校中、英語や音楽の子供用ビデオ講座が人気を集めているという。

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 英国では、全土の学校を対象にした休校措置により、卒業試験や入学試験が受けられない生徒が続出することが懸念され、保護者から不安の声が広がっている。

 英政府は新型コロナの拡大を抑制するために、3月20日からほとんどの学校を休校にした。再開時期は決まっていない。国民保健サービス(NHS)の医療職員の子供や特別な支援が必要な子供らについては親の負担を減らすために通学を認めている。

 英メディアによると、休校措置により、5~6月に予定される高校の卒業試験や大学への入学試験が行われない可能性が高い。この場合、教師の生徒に対する評価などによって試験の点数が算定されると予想されており、教師の偏った判断で成績が判断されかねないと危機感を抱く生徒や保護者は多い。英紙ガーディアンは「黒人や少数民族、労働者層などが不利になるという懸念が高まっている」と報じた。

 評価された成績に不満を持つ生徒は、学校が再開したときに試験を受けられるシステムも検討されているという。 

 また、多くの学校は、生徒が自宅で勉強を続けられるように、ビデオ会議システム「Zoom」などを活用している。しかし、自宅にパソコンがなく、インターネット経由で授業を受けられない生徒もいる。ガーディアンや英公共政策研究所(IPPR)によると、英国内で約100万人の子供がネット経由で授業を受けられない状態という。

 一方、休校によって、子供が精神的に不安定になることを心配する声もあがっている。英インディペンデント紙は、対面で友達と遊ぶ機会を奪われた子供たちが精神面における健康を害する可能性があると警告した。

 また、親からの虐待などに悩む子供は休校によって家庭内での孤立がさらに深まるとの見方もある。

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