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学校閉鎖188カ国に 15億人に影響 オンライン学習に課題も

 100万人以上の児童、生徒が通うニューヨーク市では、パソコンを持っていない生徒らに機材を配布することを決定。市教育長によると、家庭に電子機器がなくインターネットにアクセスできない子供らは約30万人に上り、1日にあたり2万5千台のパソコンを提供する準備に追われた。また、市内の7割以上の児童・生徒が貧困層で、休校期間中も公立学校では朝食、昼食を無料で提供している。

 休校によるオンライン授業が長引き、教育者も頭を抱える。ニューヨーク市立大学(CUNY)で生物学を教える教授(50)は「授業中にはインターネットの接続不良も発生する。成績の評価をどのようにつけたらよいのか悩ましい」と話す。同大の一部授業では3月にオンラインでの試験が行われたが、「ビデオ会議システムでは学生の顔しか映らないので、カンニング行為を見つけるのは難しい」と教授側から指摘する声が上がっているという。

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 フランスでは3月16日以降、全学校が休校し、テレビやインターネットの授業が行われている。家庭環境によって、これについていけない児童・生徒も多く、ブランケール国民教育相は31日、「5~8%は、教師の指導が届かない状態」だと明らかにした。

 国民教育省によると休校中、自宅でパソコンが使えない子供は、教師と電話連絡をとり、紙の教材を取り寄せることも可能。感染対策にあたる医療関係者の子供向けに、一部の学校は開いている。

 パリでテレワークを続ける会社員の母親(38)は、「自分の仕事をやりながら、小学生の息子2人にメールやオンライン授業で課題をやらせるのに毎日、四苦八苦している。これが1カ月続くと、息子は落第しそう」とこぼす。授業は1日、4、5時間続くこともあるという。

 外出制限の中、両親が配送員や店員として働く家庭では、授業に集中させるのが難しいのが現状。子供が使えるパソコンやプリンターがない家庭も多く、子供が携帯電話で受講しているケースもあったという。

 ブランケール氏の発言は仏テレビでのもの。「家庭環境の格差が、教育の場で広がる危険がある」と述べ、休校が終わった後、指導の継続が難しくなると懸念を示した。

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