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中国、「感染第2波」を警戒 無症状感染者は1367人

マスク姿の市民が行き交う北京市内の商業施設=3月26日(共同)
マスク姿の市民が行き交う北京市内の商業施設=3月26日(共同)

 【北京=三塚聖平】中国国家衛生健康委員会は1日、新型コロナウイルスで医学的な観察対象になっている無症状感染者が現時点で1367人に上ると発表した。これまで症状のない感染者の情報を発表していなかった。中国は無症状感染者を通じて国内で再び感染が拡大する「第2波」を警戒し、防疫措置を強化する動きを見せている。

 感染者数は1日午前0時(日本時間同1時)時点。3月31日に130人の無症状感染者が新たに報告された。中国本土で同日確認された新たな感染者は36人で、無症状の感染者は別枠として扱われている。

 無症状感染者をめぐっては、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが2月末時点で4万3千人以上いたと報じるなど、実態が注目されていた。国家衛生健康委は無症状の感染者が見つかった場合、本人とその濃厚接触者を隔離するなど適切な管理を行うよう各地方政府に求めている。

 中国政府は、新規感染者の減少を受けて「中国内の流行のピークは過ぎた」とアピールしてきたが、再び感染が拡大するリスクに神経をとがらせるようになっている。李克強首相をトップとして3月26日に開かれた新型コロナ関連の会議は、「外からの流入を防ぎ、内部での再発を予防・抑制するという戦略を堅持する」と指示した。

 「外からの流入」では、世界的な感染拡大を受けて感染者の“逆流”に目を光らせる。3月28日から有効な査証(ビザ)や居留許可を持つ外国人の入国を停止する措置を始め、海外から帰国する中国人を念頭に隔離措置を進めるなど水際対策を強化している。

 一方で「内部」のリスクに相当しそうなのが無症状感染者と、経済活動再開に伴って活発になる人の動きだ。農村部からの出稼ぎ労働者である「農民工」が大都市に戻っているほか、4月8日には震源地となった湖北省武漢市の封鎖措置が解除される。感染が再び広がり始めれば、中国経済が二番底をつける恐れもあり、中国政府も懸念を強めているとみられる。

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