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トランプ政権、イランの「ウイルス起源説」同調に反発

トランプ米大統領=大阪市(彦野公太朗撮影)
トランプ米大統領=大阪市(彦野公太朗撮影)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ政権は、イランのハメネイ体制が新型コロナウイルスの感染拡大で米国の支援を拒否し、中国の習近平共産党体制が流している「ウイルス米国起源説」に同調の構えを示していることに態度を硬化させている。ポンペオ国務長官は23日、ハメネイ体制による反米思想に根差したディスインフォーメーション(偽情報工作)を厳しく批判する声明を発表した。

 イランの最高指導者ハメネイ師は22日のテレビ演説で「米国がウイルスを作った疑いがある。そんな疑惑のある米国からの支援を受けるのは賢明ではない」などと主張した。

 ポンペオ氏はこれに対し「ハメネイ師による作り話は危険であり、イランや世界の人々を一層危険にさらすものだ」と非難した。

 その上で「イランが世界に知られたくない事実」として複数の事例を列挙。シリアのイラン系武装組織向けに武器を輸送したとして米独自の制裁対象になっているイランのマハン航空が、2月にテヘラン-中国間で計55便を運航し、イラン国内での感染を拡大させたと指摘した。

 また、少なくとも5カ国で最初に確認された感染例は、イランから持ち込まれたウイルスに感染したことが判明したとしている。

 さらに、イラン体制が最初の死亡例を少なくとも9日間隠蔽したほか、現在も感染数と死者数を実態よりもはるかに少なく発表し続けているとした。

 一方、米国のイラン制裁は食料や医薬品、医療機器などの支援物資を対象としていないと強調。実際、イラン企業は1月以降、検査キットを問題なく輸入していると指摘し、「制裁のせいでウイルス対策が進まない」とするイラン体制の主張は事実無根であるとの認識を明らかにした。

 同時に、米国はイランを含む諸外国に計1億ドル(約111億円)の支援を申し出てきたとし、「ハメネイ師は陰謀論をでっち上げて(反米)思想をイラン国民に優先させるのに忙しく、米国の申し出を拒否した」と切り捨てた。

 ポンペオ氏は20日、ホワイトハウスでの記者会見で「中国とロシア、イランが連携し、トランプ大統領や米国による(新型コロナ対策の)取り組みに関する評価を傷つけることを狙った(偽情報)工作を展開している」と批判し、これらの国に直接抗議したことを明らかにしている。

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