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湖北省で人の移動解禁の動き 企業活動再開へ厳戒態勢緩める

 【北京=三塚聖平】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)が深刻だった中国湖北省で、感染拡大を防ぐため厳格に行われてきた移動制限措置を解除する動きが出てきている。17日には同省荊州(けいしゅう)市が一定の条件下で住民の外出を可能にした。武漢市を除く省内各地での新たな感染者の減少をアピールし、企業活動の再開を進めるため厳戒態勢を緩めている形だ。

 「外に出て直接、花咲くうららかな春を感じた」

 湖北省南部の荊州市に住む女性は17日、久々に自宅の外に出た感想をSNS(会員制交流サイト)にこう記した。中国メディアによると、感染防止のため原則的に禁じていた住民の外出について、同市は17日から体温測定を行うといった安全措置をとった上で認めた。市内中心部の道路に設けられた自動車などの通行をチェックする検査地点も撤去されるという。

 今月11日に湖北省当局は、感染リスクが中・低度の省内地域間を結ぶ航空機や電車、市内の公共交通機関について、必要な措置を講じた上で徐々に再開させるとの通知を出していた。

 移動制限の解除は、同省で新たな感染者の確認が大幅に減ったことを受けた動きだ。国家衛生健康委員会は17日、中国本土の感染者が前日から21人増えたと発表。湖北省での新たな感染者は武漢で確認された1人だけで、6日連続で1桁の増加にとどまる。全国から応援に入っていた医療チームが、17日から順次同省から撤退すると報じられた。

 武漢では人の移動を厳しく制限する措置は続いているが、10日には体育施設などを転用した臨時病院が患者減少に伴い全て閉鎖。習近平国家主席が現地視察を行うなど、事態の改善を強調する場面が目立つ。

 ただ、当局は再び感染者が増加する事態を強く警戒。荊州市でも映画館やカラオケボックス、フィットネスクラブなど感染リスクが高い場所については営業再開が認められていない。

 一方、中国政府系英字紙チャイナ・デーリーは17日の論評記事で、シンガポール、日本、韓国の新型コロナへの対応を「中国のウイルスとの成功した戦いから得た経験と教訓に基づく、早期発見、早期隔離、早期治療という原則に従っている」と主張した。

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