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バイデン氏、南部黒人支持で盛り返し 慶応大教授 渡辺靖氏

 米大統領選の民主党候補指名争いは、スーパーチューズデーの大勢が判明し、バイデン前副大統領とサンダース上院議員の一騎打ちとなる構図が固まった。2月に実施された最初の3州の予備選・党員集会で振るわず、一時は撤退も取り沙汰されたバイデン氏の想像を超える盛り返しにつながった要因は、第4戦の南部サウスカロライナ州で大勝利をもたらしたのと同じ黒人層の強い支持だ。

 初の黒人大統領であるオバマ前大統領の副大統領を務めた知名度と信頼感に後押しされ、黒人が多い南部のバージニア、ノースカロライナといった州で黒人票の多くを獲得した。

 同じ中道穏健派で指名争いから撤退したブティジェッジ前サウスベンド市長とクロブシャー上院議員の支持も大きい。事前の世論調査でサンダース氏優勢とされた大票田のテキサス州、左派勢力の強いマサチューセッツ州や、ミネソタ州も勝ち、予想以上にバイデン氏が勢いを増した。

 一方のサンダース氏は白人やヒスパニック(中南米系)に浸透し、代議員数が全米最多のカリフォルニア州で優位にある。民主党では得票数に応じて代議員が割り振られるので、決定的な差がつかないまま7月の民主党全国大会まで指名争いが続く可能性がある。

 本選で民主党候補を迎え撃つトランプ大統領はサンダース氏の方が戦いやすい。「社会主義者」と攻撃できるからだ。バイデン氏との対立をあおり、本選まで民主党内に亀裂が残るよう仕向ける可能性がある。

 トランプ氏には、新型コロナウイルスの感染拡大も懸念材料だ。株価を含めた経済の冷え込みは現職に不利に働くからだ。さらに感染者が増えると医療費の高さが争点となり、米国の医療保険制度の欠陥が浮き彫りになる可能性が高い。(聞き手 平田雄介)

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