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米、マスクや検査キットなど不足懸念 新型コロナ、戦争権限活用も

米ニューヨークで新型コロナウイルスの感染を警戒し、マスクをして歩く人=1月30日(ゲッティ=共同)
米ニューヨークで新型コロナウイルスの感染を警戒し、マスクをして歩く人=1月30日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=塩原永久】肺炎を引き起こす新型コロナウイルス感染拡大に備える米国で、医療用マスクやウイルス検査キットといった対応物資が不足する懸念が強まっている。国内メーカーは増産に乗り出したが、米政府は戦争時に活用する特別権限を活用し、医療現場での物資確保に乗り出す検討を進めている。

 米国内で、感染経路が判明しない市中感染の事例が確認され、米保健当局は感染者の急増を警戒。医療現場で使うマスクや防護服の確保を急いでいる。

 米CNBCテレビによると、医療用の高性能マスクを生産する3M(スリーエム)などがすでに増産に着手した。だが28日、アザー厚生長官は「必要なら国防生産法を活用するだろう」と述べ、物資確保に万全を期する意向を示した。

 同法は朝鮮戦争時の1950年に成立。民間企業に対し、緊急時に必要となる物資の生産などを命じることができる。感染者が急増すれば医療用マスクが不足する可能性があるとされ、米政府はメーカーに、優先的に医療向けの製造を指示することも可能になる。

 一方、米メディアによると、保健当局の幹部が議員向けの非公開の説明会で、ウイルス感染の有無を判定する検査キットが足りなくなる懸念があると明らかにした。供給不足を懸念する各地の議員からは苦情が出ているという。

 また、米製薬企業が、抗生物質など、原料調達を海外に依存する一部の薬についても、供給リスクが指摘され始めた。新型コロナの混乱が長引けば、原料の供給が途絶えるなどして、米国で「約150種類の処方薬が不足する恐れがある」と報じられており、米政権幹部から「(生産体制を)国内に回帰させるべきだ」(ナバロ大統領補佐官)といった声も出ている。

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