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米国内流行は不可避 保健当局が警戒

米ニューヨークで新型コロナウイルスの感染を警戒し、マスクをして歩く人=1月30日(ゲッティ=共同)
米ニューヨークで新型コロナウイルスの感染を警戒し、マスクをして歩く人=1月30日(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=住井亨介】新型肺炎を引き起こすコロナウイルスの感染拡大をめぐり、米疾病対策センターの幹部が25日、電話記者会見し、「米国でも市中感染拡大が起きると予想している」と述べ、地域社会での備えを呼び掛けた。感染封じ込めに全力を挙げる米国で感染症対策などを担うCDCは大きな存在感を示しており、発言は注目を集めそうだ。

 会見したのは、CDC傘下の国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)のナンシー・メッソニエ所長。

 メッソニエ氏は、インフルエンザと同様にコロナウイルスも季節性である可能性があり、春か夏には終息する可能性があるとしつつも、「時が来てみないとわからない」と発言。感染拡大を抑え込んでいる現状が続かない可能性を示唆した。

 米厚生省管轄のCDCは1946年に伝染病センターとして設立された。ジョージア州アトランタに本部を置き、対象とする疾病はがんやエイズなど多岐に渡る。予防接種活動や喫煙の問題など、国民の健康増進に関することにも広く関与している。

 今回のコロナウイルスの流行拡大では、2009年の新型インフルエンザ、14年のエボラ出血熱の際と同様、24時間体制で国内外の情報収集にあたる緊急対策センターを立ち上げた。

 CDCによると、米国の感染者は25日までで14人。ほかに検査で陽性反応を示しているのが中国・武漢からの帰国者3人、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を退避した40人となっており、感染が疑われる人の入国制限などで「水際防止」に成功している。

 一方、上部官庁となる厚生省とはうまく連携ができていない側面も浮かび上がっている。米紙ワシントン・ポストによると、ダイヤモンド・プリンセスから退避した米国人乗客のうち、下船直後にウイルス感染が判明した14人を政府チャーター機に同乗させるかどうかで対立が起きていた。

 当初は症状がある人や感染者は日本で治療を受けさせる方針だったが、ウイルスを拡散させる恐れがあるとしたCDCの反対にも関わらず、厚生省などは14人を機内で隔離する措置を取るとして押し切ったという。

 方針変更について事前相談がなかったためトランプ氏も激怒したといい、CDCが危惧したように、陽性反応を示した下船者は増え続けている。

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