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【トランプ氏無罪】民主、さらに疑惑追及も 米弾劾裁判

4日、ワシントンの米議会で、握手を求めるペロシ下院議長(右)に背を向けるトランプ大統領(ゲッティ=共同)
4日、ワシントンの米議会で、握手を求めるペロシ下院議長(右)に背を向けるトランプ大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる上院での弾劾裁判が終結した。裁判では新たな証人尋問などが行われず、疑惑の真相解明にはつながらなかった。不満を残す形となった野党・民主党が引き続き疑惑を追及する可能性もあり、問題そのものが終結したとは言い難い。

 民主党のペロシ下院議長は5日の声明で「裁判なしの無罪はなく、証人なしの裁判もありえない」と、ボルトン前大統領補佐官(安全保障問題担当)らの証人尋問を阻止した共和党の対応を批判。「大統領は依然として米国の民主主義にとって現在進行形の脅威だ」と強調し、疑惑を放置しない考えをにじませた。

 民主党内ではボルトン氏の証人尋問を自党が多数を占める下院で実施する案が取り沙汰されている。

 弾劾裁判で主任検察官役(訴追委員長)を務めたシフ情報特別委員長(民主党)は証人尋問について態度を明確にしてはいないものの、「真実はいずれ明らかになる」として否定はしていない。

 民主党には、裁判終結後も疑惑追及を続けざるを得ない事情もある。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した各種世論調査の平均によると、トランプ氏の罷免に賛成するのは5日時点で47・8%。反対は48・1%とほぼ拮抗(きっこう)している。

 さらに各種調査では支持政党によって罷免への賛否がくっきりと分かれており、民主党は支持基盤固めのためにも疑惑追及を継続する可能性は高い。

 だが、今後「無罪放免だと大統領が吹聴する」(ペロシ氏)とみられるだけでなく、トランプ氏からの反攻も想定される。大統領選の民主党有力候補であるバイデン前副大統領に関する問題をトランプ氏が執拗(しつよう)に突いてくる可能性は十分にある。疑惑追及はもろ刃の剣ともなりかねないだけに民主党は慎重な対応を迫られている。

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