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【Dr.國井のSDG考~置き去りにしない社会を目指して(4)】(下)ゲスト・飯村豊氏 「対中援助」産経新聞に叱られた

医師の國井修氏(左)と元駐フランス大使の飯村豊氏(三尾郁恵撮影)
医師の國井修氏(左)と元駐フランス大使の飯村豊氏(三尾郁恵撮影)
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 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(通称・グローバルファンド、GF)」の戦略・投資・効果局長を務める医師の國井修氏が、誰も置き去りにしない社会について会いたいゲストと対談する企画の4回目は、元外交官の飯村豊氏を招いた。(下)では国際社会で活躍する日本人の人材育成の必要性について議論し、今後に期待を込めた。

 飯村 ちなみに、私が開発援助に携わっていたときに政治的に苦労したのは対中援助です。中国はあんなに大きい国になったのに、まだ日本が援助をしていると、特に産経新聞で毎日のようにお叱りを受けまして(笑)。

 的確な指摘なんですが、いきなり援助をやめず、ソフトランディングで少しずつ減らしていこうと、宮崎勇先生に座長をお願いして外務省に諮問会議を作りました。そこから出てきた提言に、中国への援助は環境中心にしていこうというものがありました。黄砂など中国の環境汚染を直せば日本のためにもなる。これからは環境を中心にやろうという方針転換を99年ごろにやりました。そうした国際援助の転換期を経て、國井先生のようなグローバルに活躍する人材が出てきたのは、うれしいですね。

 國井 国連を含む国際機関を見ると、日本人職員がいないわけではありませんが、日本が出している予算の割合に比べると極端に少ない。欧米の大学・大学院に留学を希望する人を見ても、韓国や中国の留学生に比べて日本はとても少ない。海外志向、グローバルに活躍したいと思っている日本人が実感として増えていない、むしろ減っている印象すら受けます。日本の人材育成にはもっと戦略性が必要です。グローバル人材の育成として、日本の政府や大学・企業なども努力されていると思いますが、日本国内での教育、人材育成だけでは限界があります。

 飯村 国としてもJPO制度をつくり、若い人々を国際機関に派遣しているのですが、応募者が増えないし、国際機関の幹部になる人も多くない。何か名案はありますか。

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