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中国・武漢の原因不明肺炎で死者 初の報告 61歳男性

 【北京=三塚聖平】中国中部の湖北省武漢市当局は11日、発症が相次いでいる原因不明のウイルス性肺炎で治療を受けていた男性が死亡したと発表した。死者が報告されたのは初めて。これまでに新型のコロナウイルスを確認したという初期段階の判定が示されており、11日の発表では発症者は41人で、そのうち死者1人、重症者7人、退院したのが2人。その他の患者の症状は安定していると説明している。

 当局の発表によると、死亡したのは61歳の男性で、呼吸不全などの症状で入院したが9日夜に心停止した。慢性肝疾患の症状もみられたという。男性は、多くの発症者が出ている武漢市内の海鮮市場で日常的に商品を購入していた。

 発症者は、昨年12月8日から今月2日の間に確認されており、3日以降に新たな発症者はいないと当局は説明している。主な症状は、発熱やだるさ、空咳で、呼吸困難に陥る入院患者も少なくないという。発症者と接触した医療関係者419人を含む739人の経過観察を続けているが、現時点で人から人への感染は確認されていないという。

 武漢は湖北省の省都で、自動車や鉄鋼を基幹産業として成長してきた。自動車メーカーなど日本企業の生産拠点も集積し、日本からの出張者が多い都市のひとつとして知られる。

 中国では、多くの人が帰省や旅行をする春節(旧正月)の大型連休が今月下旬に始まる。1月10日から2月18日までの春節特別輸送期間中には、延べ約30億人が鉄道や長距離バス、航空機などで移動すると見込まれる。当局は春節期間中に感染を拡大させないよう、多くの人がいる密閉空間ではマスクをつけるといった対策を呼び掛けている。

 コロナウイルスは、過去に流行した新型肺炎(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)でも原因となったが、今回はこれらとは異なる新型とみられている。新たな病原体に対する特効薬やワクチンの研究開発には、数年間かかる可能性があるとの見方も報じられている。

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