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北「重大な試験に成功」 ICBMエンジン燃焼実験で対米圧力か

朝鮮中央通信が4日報じた、軍馬に乗って両江道・白頭山地区の革命戦跡地を視察する金正恩朝鮮労働党委員長。8日、「非常に重大な実験」を行い成功したと発表した=北朝鮮(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
朝鮮中央通信が4日報じた、軍馬に乗って両江道・白頭山地区の革命戦跡地を視察する金正恩朝鮮労働党委員長。8日、「非常に重大な実験」を行い成功したと発表した=北朝鮮(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の国防科学院報道官は8日、北西部、東倉里(トンチャンリ)の「西海(ソヘ)衛星発射場」で7日午後に「極めて重大な試験」を行い、成功したと朝鮮中央通信を通じて発表した。試験の内容は公表していないが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などに使う新型エンジンの燃焼実験だった可能性がある。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が非核化などをめぐる米朝交渉で年末を期限にトランプ米政権に再考を求める中、トランプ大統領が功績として誇るICBMの発射中断を取りやめる可能性を示唆し、年末までの譲歩を迫る狙いとみられる。

 国防科学院は「成功の結果」を党中央委員会に報告。今回の結果は遠からず、北朝鮮の「戦略的地位をいま一度変化させる上で重要な作用を果たすだろう」と強調した。

 日米韓当局は、ICBMの試射を再開しなくとも「人工衛星」と称した事実上の長距離弾道ミサイル実験に踏み出す恐れもあるとみて警戒している。米CNNテレビは5日、衛星写真から発射場に大型コンテナが運び込まれ、エンジンの燃焼実験を準備している可能性があると報じていた。

 西海衛星発射場では、2017年3月に金氏立ち会いの下、ICBM用の高出力エンジンの燃焼実験が行われた。昨年6月の初の米朝首脳会談後にトランプ氏は、金氏がミサイルエンジン実験場の破壊を約束したと説明。同年9月の南北首脳会談では、東倉里のエンジン実験場とミサイル発射台を関係国の専門家立ち会いの下、永久廃棄することで合意した。

 今回、これらの約束をほごにする動きをちらつかせ、米側から先に制裁解除などの譲歩を引き出す思惑とみられる。

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