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【香港区議会選】周庭氏、笑顔なき決意「一票一票は市民が流した血」

25日、香港で取材に応じる民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏(三塚聖平撮影)
25日、香港で取材に応じる民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏(三塚聖平撮影)

 香港の民主派勢力は25日、区議会選の大勝を受けて声明を発表、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官に対し、行政長官選での真の普通選挙導入など「5大要求」の受け入れを迫った。支持基盤だった親中派勢力の惨敗で林鄭氏の一層の求心力低下は避けられず、苦しい政権運営が続く。

 「これは決して終わりではない。これからも警察による暴力の問題を解決し、民主主義を実現するために戦わなければならない」

 香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏(22)は25日、産経新聞などの取材に対し、抗議活動継続への決意を表明した。区議会選での民主派圧勝にも笑顔はなかった。

 デモが本格化して5カ月以上が経過し香港社会の“傷”は深まっている。そんな中で投じられた一票の重さについてこう表現した。

 「民主派がもらった一票一票はすべて市民が流した血だ。たくさんの人が負傷し、暴行され、実弾に撃たれ、亡くなった人もいる。仲間たちのことを忘れずデモに参加していきたい」

 親中派惨敗の象徴となったのは、九竜半島側の選挙区から出馬した現職、何君堯(か・くんぎょう)氏(57)の落選だった。何氏は7月21日、暴力団構成員とみられる集団がデモ参加者を襲撃した事件の黒幕として、民主派などから目の敵にされていた。

 「異常な選挙だった!」。何氏はSNSで敗北を認め、こう振り返った。勝利した民主派政党、民主党の盧俊宇(ろ・しゅんう)氏(37)は「市民たちは香港人の最も大切な価値を守ってくれた」と述べ、多くの親中派を議会から追い出した有権者に謝意を表した。

 一方、香港島の富裕層が住む選挙区で民主派陣営から立候補した日本人の賣間(うるま)国信さん(46)は、親中派の現職に敗れた。

 「地元の住民から『立候補してくれてありがとう』と声を掛けられた。これからは別の形で香港に貢献していきたい」

 民主派や親中派に属さない独立系候補も苦戦した。香港島東部の選挙区から出馬した陳溢謙(ちん・いつけん)氏(35)は“民主派ブーム”に飲み込まれて落選した。(香港 藤本欣也、三塚聖平)

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