PR

ニュース 国際

香港ルポ「理工大の学生を救え」繁華街で若者たちが市街戦

香港理工大で周囲を警戒する若者たち=18日、香港(共同)
香港理工大で周囲を警戒する若者たち=18日、香港(共同)

 【香港=藤本欣也】香港理工大が警官隊に包囲された18日、大学周辺では若者たちがネットの呼び掛けなどに応じて集結し、大学への突入を試みた。双方は繁華街で衝突、市街戦の様相を呈した。反政府デモが本格化してから5カ月以上が過ぎ、警察当局はデモを主導する学生らを一網打尽にする戦略だ。一方の若者たちは中高校生も参加した総力戦で抵抗を続けている。

 「理大を救え!」。反政府デモを支援する若者ら市民の間では、このスローガンが合言葉になった。

 香港理工大のキャンパスに近い繁華街、佐敦(ジョーダン)の交差点付近では18日午前、石を砕く音が響きわたっていた。歩道のレンガをはがし、投石用に細かくする作業のためだ。

 「警察に囲まれた学生たちは助けを待っている。早くしなければ…」。懸命にレンガを石で割っていた女性(35)は、会社を休んで駆けつけた。

 「包囲された大学生たちに、僕たちができることは『勇気』を与えることだと思います。だから、何でもやるつもりです」。こう話した少年はまだ16歳の高校生だった。

 大学の周辺に集まった若者たちは18日午後、大学の周囲に張られた警察の規制線を突破しようとして警官隊と衝突、繁華街に催涙弾と火炎瓶が飛び交った。警察による大学の包囲網は厳重でなかなか解けない。

 地元のジャーナリストは「(15日まで攻防戦が行われた)中大(香港中文大)はエリート校なので卒業生に政財界の有力者が多い。でも、理大は違う。警察はやりたい放題だ」という。

 18日、香港理工大から外に出たボランティアの医療メンバーらも拘束された。「暴動を支援したとの理由だ。信じられない。本当に警察はひどい」。14人の仲間が大学から戻ってこないという男性ボランティア(20)は憤った。

 18日未明に大学を脱出し命からがら帰宅した女子高校生(17)は「催涙弾の嵐で本当に怖かった。まだ大学に3、400人残っていた。みんな遺書を書いていた」と話した。

 「理大にゴキブリを殺しに行く。逃げるなよ、(1989年の)天安門事件を再現してやる」と叫ぶ警官とされる男の声もネットに出回り、市民たちのさらなる反発を買っている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ