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【特派員発】ベルリンの壁崩壊後も心には壁 ドイツ東部・シュプレンベルク

 「ストレスの多い30年だった」。シュバルツェプンペの通りでこう振り返るのは、この間、4回も職を失ったというAfD支持の男性派遣労働者(63)。「壁崩壊時の期待は満たされず、置き去りにされた」との思いが振り払えない。

 そんな不満は2015年の大量の難民・移民が流入後、AfD急伸という形で表れた。メルケル氏の寛容策を批判し、「移民よりドイツ人のために金を使うべきだ」(ハンコ氏)との主張に市民は引き寄せられ、AfDを排外主義者だと批判する政治家やメディアに支持者は「AfDだけをたたいている」(76歳女性)と反感を強めた。

 「移民を批判すれば極右のように言われる。何を言うべきか指示された旧東独の独裁体制のようだ」。ハンコ氏はAfD独特の論を展開。ハンコ氏に投票した自営業男性はこう声を荒らげた。「統一は旧西独側の自己満足でしかない」

 地元では当惑が広がる。市中心部で雑貨店を営む女性のクリスティナ・チパクさん(62)はAfDに警戒心を示す一方、「AfDへの支持は既存政党への抗議だ。気持ちは理解できる」とし、「難民は助けるべきだが、政府の政策を批判したからといって、とがめられるべきではない」と語った。

 チパクさんは「統一後、すぐに東西の人が一つになれると思ったが、西の人は異なる人々だと感じるようになった」とも漏らす。新たな環境への適応に腐心した統一後を「格闘の毎日」と振り返った上、AfDに傾斜する有権者の心情とも重ね、つぶやいた。「その苦労を西の人は想像も理解もできないと思う」

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