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【特派員発】ベルリンの壁崩壊後も心には壁 ドイツ東部・シュプレンベルク

 近くで事務所を構えるのは、9月のブランデンブルク州議会選で当選した右派ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のミヒャエル・ハンコ議員(54)。首位の中道左派、社会民主党に迫る第2党に躍り出たAfDの候補で最高の約36%を得票し、シュバルツェプンペ周辺での得票率は50%前後に上った。

 「市民のいらだちの表れだ。東西ドイツ統一後、有権者はもう一度、何かを変えたいとの希望をAfDに託したのだ」。ハンコ氏は選挙結果を誇った。

◆経済格差埋まらず

 ブランデンブルクと同時に行われたザクセン州、10月下旬のテューリンゲン州の議会選でもAfDは第2党に躍進した。旧東独地域に顕著なAfD伸長が示す「いらだち」とは何か-。

 1990年の統一は共産党独裁体制にあった東独を民主主義、資本主義の西独に組み込む形で行われた。東独では国営企業民営化の過程で多くの企業が閉鎖や人員整理を迫られ、失業者があふれた。シュプレンベルク周辺も例外でなく、最悪時の失業率は24%。当時約10万人だったエネルギー関連分野の労働者は今や約8千人にまで減った。

 失業率は改善し、シュプレンベルク周辺も約6%に減ったが、なお旧東独は旧西独より約2ポイント高い。所得や年金の格差も残る。拠点を置く大企業はほとんどなく、人口は旧西独に流出。約2万3千人のシュプレンベルクの人口は数年後、2万人を割ると試算される。メルケル首相は旧東独育ちだが、政界や学術界で要職の大半を占めるのは旧西独出身者だ。

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