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中国、ソロモン諸島の島を賃借 中国企業と75年間

会談する南太平洋のソロモン諸島のソガバレ首相(左から3人目)、中国の習近平国家主席(右から2人目)ら=9日、北京(ロイター)
会談する南太平洋のソロモン諸島のソガバレ首相(左から3人目)、中国の習近平国家主席(右から2人目)ら=9日、北京(ロイター)
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 【台北=田中靖人】9月に台湾と「断交」し中国と国交を樹立した南太平洋のソロモン諸島で、中国企業が地方政府と島全体を賃借する契約を結んだ。ソロモン諸島の中央政府は契約を「違法だ」としているものの、オーストラリアでは将来の海軍基地建設を目指す動きとの懸念が出ている。

 報道を総合すると、ソロモン諸島の中央州政府は9月22日、中国企業「中国森田」と、同州ツラギ島に「経済特区」を設立する目的で、同島全域を75年間貸し出す契約を結んだ。ホテルやカジノの建設許可などを同社に与えるほか、石油・ガス開発など「開発に必要な全ての産業」に関する項目もあるという。ロイター通信は25日、ソロモン諸島の司法当局トップが契約を「違法だ」と批判していると報じた。

 ツラギ島は面積約2平方キロ、人口千数百人の同州の州都で、英国統治時代には植民地政庁が置かれていた。水深の深い港があり、先の大戦中は旧日本海軍が根拠地とした。

 契約は、ソロモン諸島が9月16日に台湾との外交関係の断絶を決めた直後に締結された。中国森田のサイトによると、同社は北京に本社を置く投資企業で、ソロモン諸島のソガバレ首相が今月訪中した際、同社の代表団と面会したという。

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 中国は昨年、パプアニューギニアのマヌス島の軍港の再開発に関心を示していたことが判明。台湾当局は中国がソロモン諸島の別の島で軍港整備を目指していると指摘していた。豪ローウィー研究所のジョナサン・プライク氏は「経済特区は中国が戦略的な施設を置く隠れみのになる恐れがある」と指摘。豪州外務・貿易省の報道官は「太平洋島嶼(とうしょ)国での外国の基地建設を懸念している」と中国の今後の動きを牽制(けんせい)している。

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