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中国、対米協議の前進をアピール 懸念払拭狙い 11月の署名は不透明

トランプ米大統領(左)と中国の劉鶴副首相との面会に出席するライトハイザー通商代表(中央)とムニューシン米財務長官=11日、ワシントン(AP)
トランプ米大統領(左)と中国の劉鶴副首相との面会に出席するライトハイザー通商代表(中央)とムニューシン米財務長官=11日、ワシントン(AP)

 中国経済減速が日本の対中輸出減少につながる中、中国側は懸案である米中貿易協議での「前進」をアピールしている。交渉責任者の劉鶴副首相は、今月中旬の閣僚級協議について「実質的な進展を得た」と強調。中国政府はトランプ米政権が求める米国農産物購入にも前向きな姿勢を示す。ただ、中国の態度には経済への懸念を払拭したいという思惑も見え隠れする。米国との間では発動済みの制裁関税撤廃などの課題で食い違いもみられ、11月に目指す合意文書署名には不透明感も漂う。(北京 三塚聖平)

 「段階的な合意をするため重要な基礎を固めた」

 中国メディアによると、劉鶴氏は19日に江西省南昌市で行われたIT関連イベントでこう発言した。10~11日の閣僚級協議後、トランプ大統領は「第1段階の合意に達した」と表明しているが、劉氏が協議の評価を示すのは初めてだった。

 米側が成果としてこだわる米国農産物の購入についても、中国外務省の耿爽(こう・そう)報道官が15日の記者会見で「中国側はさらに米国農産物の購入を加速させる」と発言。今年に入って既に中国企業が米国から大豆2千万トン、豚肉70万トン、コーリャン70万トン、小麦23万トン、綿花32万トンを買い付けたと説明した。

 中国側は閣僚級協議直後は、「最終合意に向けて努力することで合意した」と控えめな評価に徹していた。しかしその後は、米側が強調する「第1段階の合意」という表現も使い積極的な発信にシフト。経済指標の悪化が続く中、交渉前進の方針を習近平指導部内で確認し、国内外に向けて協議の順調さを強調し始めたと指摘される。

 だが、米中間のすれ違いもうかがわれる。トランプ氏は、第1段階の合意には中国による最大500億ドル規模の米国農産物購入が含まれると述べたが、中国側は実施済みの購入規模については説明しても、今後の具体的な計画は公表していない。

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