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トルコ、シリア北部に「安全地帯」着々 12監視拠点を設置

トルコのイスタンブールで記者会見するエルドアン大統領=18日(ゲッティ=共同)
トルコのイスタンブールで記者会見するエルドアン大統領=18日(ゲッティ=共同)

 【カイロ=佐藤貴生】シリア北部への軍事攻撃を5日間、停止することで米国と合意したトルコのエルドアン大統領は18日、シリア側国境沿いに設置する「安全地帯」に12の監視拠点を設けると表明した。エルドアン氏は「安全地帯」の構想を主導し、シリアの少数民族クルド人勢力を封じ込めようと着々と布石を打っているようだ。現地の安定の要だった米軍の撤収方針に変わりはなく、停戦が継続するかは見通しづらい。

 トルコ・シリア国境では停戦合意翌日の18日にも砲撃などが散発した。当面は緊迫した状況が続くとみられる。

 エルドアン氏は同日、「安全地帯」は国境沿いのシリア側に幅32キロ、長さ440キロの範囲で設けるとしたが、米政府高官はトルコと合意した長さについて120キロだと述べている。エスパー米国防長官も、米軍は「安全地帯」設置には関与しないとし、シリア北部から撤収する方針を重ねて示した。

 シリア北部のクルド人勢力はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討で米軍に協力した。トルコが米国の想定よりも広い範囲でクルド人民兵の排除に乗り出せば、トルコとクルド人側の衝突が起きかねない。シリア北部には全土の制圧を目指すアサド政権軍と後ろ盾のロシア軍も進軍している。

 クルド人の民兵組織が施設に収容、監視してきたISの元戦闘員らが脱走したとの報道もあり、流動的な情勢が続きそうだ。トルコによる9日の攻撃開始以降、民間人20万人が避難したとされ、人道危機の懸念も増しつつある。

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