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米、サウジ増派を発表 シリア混乱も念頭に2千人

米国防総省外観=ワシントン(AP)
米国防総省外観=ワシントン(AP)

 【マイアミ=黒瀬悦成】エスパー米国防長官は11日に記者会見し、サウジアラビアに米軍部隊を増派すると発表した。米メディアによると、今回増派されるのは2千人前後。9月に発表された分も含めた全体の増派規模は約3千人となる。イランによるとされるサウジの石油施設攻撃を受けた措置で、トランプ政権としてイランに対する軍事的圧力を強めていく姿勢を一層明確に打ち出した。

 今回増派されるのは、米軍の戦闘機部隊2個中隊と航空遠征航空団、地対空誘導弾「パトリオット」防空システム2基と高高度防衛ミサイル(THAAD)システム1基。9月の増派でも防空・ミサイル防衛関連の部隊が派遣された。

 一連の増派は、サウジ政府がトランプ政権に要請。エスパー氏は11日、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と電話会談し、増派の方針を伝えた。エスパー氏は記者会見で「(対イランの)抑止・防御を行うとともに、イランに『他の主権国家をこれ以上攻撃したり、米国の権益や米軍を脅かしたりするな』とのメッセージを発することが重要だ」と説明した。

 中東地域には現在、原子力空母エイブラハム・リンカーン戦闘群が展開するなど、イランの関与が疑われるタンカー攻撃が問題化した5月以降、中東全体で1万4千人規模の米軍部隊が追加派遣されている。

 エスパー氏はサウジへの増派について、同国の防衛支援が目的だと強調しているが、今回増派される戦闘機部隊や遠征航空団は敵地攻撃任務も遂行できる可能性があり、イランが警戒を強めてくるのは必至だ。

 今回の増派には、シリア北部でトルコが軍事作戦を開始した混乱に乗じ、イランがシリアで勢力を拡大させるのを牽制(けんせい)する狙いも込められているとみられる。

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