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道半ばの改革者に光 平和賞のアビー首相、民族融和にも尽くす 

 前政権時代には、少数民族の支配に反発する最大民族オロモ人の抗議運動が拡大し、政府は16年に非常事態を宣言。取り締まりによる死者は940人に達したとされる。アビー氏はオロモ人として初の首相となったが、「すべてのエチオピア人の指導者」になると訴えた。その言葉通り、強権色は姿を消し、国際的評価も様変わりした。

 エチオピアは80もの民族が100近い言語を話す「民族の博物館」とも称される。民族紛争が絶えない上、急進的な改革を進めるアビー氏に対し、敵対勢力の反発も根強く残る。昨年6月にはパレード中のアビー氏を狙ったとみられる爆発事件が発生。1月にも軍幹部が暗殺されるクーデター未遂事件が起きた。

 ノーベル賞委員会は「授賞は早すぎると考える人もいるのは間違いない」とした上で、「アビー氏の努力は評価に値し、勇気づけるべきものだと信じる」と述べた。「結果」だけを評価するノーベル賞の他の部門と違い、道半ばの改革者にも光を当てる平和賞の特徴が示された。(カイロ 佐藤貴生)

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