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トルコ、シリア北部に越境攻撃、8人死亡

トルコ南東部国境付近のトルコ軍兵士(AP)
トルコ南東部国境付近のトルコ軍兵士(AP)
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 【カイロ=佐藤貴生】トルコが9日、隣国シリア北部の少数民族クルド人を主体とする民兵組織「シリア民主軍」(SDF)への軍事作戦を開始し、SDFは少なくとも民間人5人、兵士3人の計8人が死亡したと述べた。ロイター通信が伝えた。シリア側国境では多数の民間人が避難しており、地域の不安定化は必至の情勢だ。9年目に入ったシリア内戦は新たな局面を迎えた。

 トルコのエルドアン大統領は9日、「テロの回廊」を消し去ると述べて攻撃開始を宣言した。シリア北東部のトルコ国境の町ラス・アルアインなどに空爆や砲撃を行ったほか、国境から30キロ以上離れたシリアの町を攻撃したとの情報もある。トルコ軍や同国が支援する民兵部隊がシリア侵攻に向けて国境に集結しているとされ、攻撃が激化する懸念が強まっている。

 トランプ米大統領は、「誤った考えだ」と述べて攻撃を容認しない考えを表明。欧州各国のほかエジプトも「受け入れられない」と述べるなど、トルコへの批判が相次いでいる。

 トルコはSDFについて、自国内の独立を志向する非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と連携しているとして、軍事攻撃を行う姿勢を繰り返し表明。SDFを攻撃してシリア側国境一帯に「安全地帯」を設置し、トルコに逃れてきたシリア難民200万人を帰還させる計画だ。

 6日に行われた米・トルコ首脳の電話会談を受け、ホワイトハウスはトルコの攻撃に干渉しない方針を示し、7日には国境周辺の米兵約50人を撤収させたことも明らかになった。

 SDFはシリアのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で、米国と共闘した組織。シリア内戦への関与を縮小する米の行動を批判していた。

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