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【アジア見聞録】「火星のような赤い空」それでもインドネシアの森林火災はなくならない

 マレーシアは、東南アジア諸国連合(ASEAN)を通じて対策を求めることを検討している。

■「金のなる木」対策進まず

 今年に限らず、例年火災が起きる原因はパーム油が採れるアブラヤシ農園での野焼きだ。野焼きは雑草駆除や、ジャングルを切り開いて農地開発を進める際に採用される。インドネシアの法律で禁じられているが、安価に効果を発揮することから根絶は難しい。

 2015年にも大規模火災が起きたにも関わらず対策が進まないのは、インドネシアにとって、アブラヤシは重要な“金のなる木”であるためだ。

 パーム油は食用や薬用のみならず、バイオディーゼル燃料や発電用燃料の原料として脚光を浴びる。地元業界団体によると、インドネシアのパーム油の生産量(2018年)は約4300万トンで世界1位。外貨獲得の重要な手段の1つで、国内総生産(GDP)の2・5%を占める重要産業だ。経済への影響が懸念され、対策は容易ではない。

 マレーシアのマハティール首相は9月25日の米国での講演で、「インドネシアを責めることも、批判することもできるが、それでも彼らは火を放ち続けるだろう」とコメント。アマゾンの熱帯雨林火災にも言及した上で、「(森林火災による環境汚染は)国内問題ではなく、世界的な課題だ。国連はインドネシアに説得を試みるべきだ」とし、外圧の強化を求めた。

 インドネシア国家防災庁は、森林火災について「今後訪れる雨期とともに終了する」との見通しを示しているが、当然抜本的な解決ではない。今後も同様の「赤い空」が現れる可能性が懸念される。

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