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【ノーベル賞】平和賞の予想にはアフリカの女性活動家、「雨傘運動」主導者、環境少女…

国連本部で開かれた「気候行動サミット」で訴えるグレタ・トゥンベリさん=米ニューヨーク(国連のホームページから)
国連本部で開かれた「気候行動サミット」で訴えるグレタ・トゥンベリさん=米ニューヨーク(国連のホームページから)

 【ロンドン=板東和正】7日から今年のノーベル賞が発表される。11日に発表される平和賞では、アフリカで人権の促進に貢献する若手の女性活動家や、2014年に香港で民主化を求めた「雨傘運動」の主導者、温暖化防止を求める若者の世界的運動の先駆けとなった活動家の少女など幅広い候補者が予想されている。

若手活動家が有力候補

 「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られるノルウェーの国際平和研究所のウーダル所長は1日までに、今年の平和賞受賞者の予想を発表した。

 ウーダル氏はまず、「若者たちは地域や世界の平和、安全のために非常に重要なテーマを掲げている」と強調し、「今年のノーベル平和賞で若者の貢献が強調されるべきだというのが私の見解だ」と指摘した。

 その上で、「特に価値のある」受賞者候補として、リビアの若手の女性活動家、ハジャ・シャリーフ氏をあげた。シャリーフ氏は、内戦が激化するリビアで平和構築を支援する非営利組織の創立に携わり、民主化のほか、人権や男女平等を促進する活動などに尽力している。ウーダル氏は、同じく若手の女性活動家で、ソマリアで平和教育や雇用創出のほか、性的暴力をなくす運動を行うイルワド・エルマン氏も「他の価値ある候補者」にあげた。

 また、香港で中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動が続く中、「雨傘運動」の学生リーダーだった羅冠聡氏についても「価値のある候補者だ」と指摘した。

 ほかにも、紛争に発展した隣国エリトリアとの関係正常化に尽力したエチオピアのアビー・アハメド首相のほか、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)、米国を拠点とする難民支援団体「国際救援委員会」などを候補にあげた。

予想分かれる環境少女

 ウーダル氏は今回、深刻さを増す地球温暖化への若者による抗議活動の火付け役となったスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)を候補に含めなかった。ただ、英BBC放送など複数の英メディアはトゥンベリさんを平和賞の候補者の一人として報じており、予想が分かれている。

 トゥンベリさんは9月23日に米ニューヨークの国連本部で開催された各国の首脳らが集う「気候行動サミット」の演説で、前進しない温暖化対策を涙ながらに非難する姿が話題になった。「もう一つのノーベル賞」と呼ばれ、人権や環境保護などの分野で貢献した人物に贈られるスウェーデンの「ライト・ライブリフッド(正しい暮らし)賞」の受賞も9月に決まり、トゥンベリさんが平和賞を受賞する「追い風が吹いている」(環境専門家)と分析する声もある。

 今年のノーベル賞は7日=医学・生理学賞▽8日=物理学賞▽9日=化学賞▽10日=文学賞▽11日=平和賞▽14日=経済学賞-の日程で発表される。

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