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香港デモ 警官発砲で高校生重体 各地で衝突、66人搬送

1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲する警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)
1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲する警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)
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 【香港=田中靖人】香港で1日、中国建国70年に合わせて各地でデモや集会が開かれた。少なくとも10カ所で警官隊との衝突が起き、一部の市街地は騒乱状態となった。九竜半島・セン湾では警察が実弾を発砲。高校2年の男子生徒が左胸に被弾し、病院に搬送されたが重体となった。一連の抗議活動で警察の実弾によるけが人が出るのは初めて。

 香港大学学生会が撮影した映像によると、デモ隊の男子生徒は棍棒(こんぼう)を所持し、拳銃を抜いた状態の機動隊員数人との乱闘中に至近距離から拳銃で撃たれた。

 この日は「共匪(共産党の蔑称)が中国を侵略した国難から70年を悼む」などと香港市民の反中感情が刺激されたほか、警察の恣意(しい)的な取り締まりに不満を抱くデモ隊側が「決戦日」として各地で過激化し、集団で警察官を襲撃する場面が相次いだ。九竜半島の別の地域では警察車両がデモ隊に襲われ、警察官が拳銃の実弾2発を威嚇発砲した。「1万人規模」(地元紙)で警戒していた警察は鎮圧で催涙弾や暴徒鎮圧弾を多用した。報道によると、一連の衝突で66人が病院に搬送され2人が重体、2人が重傷。多数が拘束された。

 この日は香港島でも数万人の無許可デモ行進が行われた。デモに参加した会社員の女性(39)は「中国共産党が約束した香港の自由は偽物だ。中国建国を祝う必要はない」と話した。

 日本領事館が入る高層ビルを含む30カ所以上の大型商業施設は休業し、地下鉄は50駅以上が閉鎖された。

 同日午前に香港島で行われた建国記念式典で、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の代理で演説した張建宗政務官は「過激な抗議者の暴力で社会秩序が破壊され、経済がさらに悪化している」と抗議活動を批判した。

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