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新疑惑で民主党のトランプ氏弾劾論に勢い

米大統領の弾劾手続き
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 【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領の弾劾訴追に慎重だった民主党のペロシ下院議長が訴追に向けた調査に「ゴーサイン」を出したのは、新たな疑惑の浮上により、党内に弾劾を求める声が急速に高まったためだ。

 米メディアによると、疑惑が持たれているのは、7月にトランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との間で行われた電話会談。トランプ氏は同国への軍事支援と引き換えに、来年の大統領選の民主党の有力候補であるバイデン前副大統領の息子がウクライナの天然ガス会社の役員を務めていた際の疑惑を調査するよう要求し、情報当局者が内部告発したという。

 米政府が公開した電話会談記録で、トランプ氏はゼレンスキー氏に、バイデン前副大統領が同国で息子の訴追をやめさせた疑惑があるとして「調べてもらえれば」と依頼していた。

 下院の各委員会はロシア疑惑の捜査に対するトランプ氏の司法妨害の疑いなどを継続して調べているが、調査は停滞気味だ。そこへ新たな追及材料として新疑惑が明るみに出た。

 民主党内では、弾劾訴追に向けた動きがトランプ氏側の支持固めに利用されるとの懸念があったが、新疑惑に関する政権側の非協力的な姿勢によって、党内の弾劾反対派が「雪崩となって」(米紙ニューヨーク・タイムズ)賛成に傾き、「弾劾は国を分断する」として慎重だったペロシ氏ら指導部を動かした。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、下院(定数435)の過半数を占める民主党235議員のうち弾劾調査に賛成しているのは200人以上だが、弾劾訴追に必要な本会議での過半数には届いていない。

 調査の開始が宣言されたとはいえ、弾劾訴追に十分な根拠を得られるかどうかは未知数で、調査に対する世論の動向も不透明だ。調査の過程でトランプ氏の潔白が証明されることになれば、党内の機運が再びしぼむ可能性がある。

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