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【ソウルから 倭人の眼】“告げ口”に意気込む韓国 原発処理水に旭日旗

 場面は変わるが、翌17日の昼過ぎ、ソウル中心部の地下鉄1号線市庁駅のホームで初老の男性から「日本の記者だよね」と声をかけられた。聞くと、今年の夏にソウル市内で開かれた文在寅(ムン・ジェイン)政権に対する抗議集会の場で筆者から名刺を受け取ったという。顔は覚えていなかいが、心当たりはあった。

 ソウル南郊の水原市に住んでいるという彼は地下鉄に乗るやら突然、説教を始めた。要約すると次の2点である。

 「安倍(晋三首相)は韓日関係改善に向けて考え直さねばならない」

 「福島原発の汚染水は国際的な大問題である」

 IAEA総会についての韓国メディアの報道を見たのか、総会で韓国が主張した内容をこの男性は車内で主張し始めた。「イルボン(日本)! イルボン!」と何度も言うので、周囲の視線が集まった。「電車の中だから少し静かにしましょう」と言うと、一時はおとなしくしてくれたが、目的地である6駅先まで、話に付き合わされた。

鬼の首取ったように

 個人的な些細(ささい)な話ではあるが、韓国ではこのようにIAEAという国際機関の総会の場で韓国政府が日本を批判したことを機に、韓国政府の主張が一気に「国際社会の強い憂慮」へと膨張している。意見が対立する相手を第三者(今回はIAEA加盟国)の前で批判し、自分の意見がいかに真っ当なものかを訴える。

 欧米で慰安婦問題などをめぐって日本を批判し続けた朴槿恵(パク・クネ)前大統領の“告げ口外交”を思い出すが、今回はその比ではない。日本政府による韓国への輸出管理厳格化の措置に対する反発もあるのだろう。告げ口を超えた“言いふらし”であり、かつ露骨だ。

 地下鉄車内で説教した男性ではないが、日本が困っていると見るや、まるで鬼の首を取ったように得々として「韓国の正しさ」と「日本の至らなさ」を訴え、相手に分からせようと懸命になる。韓国社会でよく経験することだ。

日本たたきの好機

 「汚染水」に加え韓国が世界に触れ回っていることがもう一つある。東京五輪・パラリンピックでの旭日旗の扱いをめぐる問題だ。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会が旭日旗の競技場への持ち込みを禁止しない方針を示したことについて、韓国文化体育観光省は今月、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に書簡を送り、「深い失望と憂慮」を表明。旭日旗使用の不当性を説明し、使用禁止措置を要請した。

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