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トランプ氏、ボルトン氏は「重大なミスしでかした」 北朝鮮核問題での「リビア方式」発言など批判

米フロリダ州で開かれた日米首脳の昼食会に、トランプ大統領(右端)、ペンス副大統領(右から2人目)と共に出席したボルトン大統領補佐官(左から2人目)=2018年4月(AP)
米フロリダ州で開かれた日米首脳の昼食会に、トランプ大統領(右端)、ペンス副大統領(右から2人目)と共に出席したボルトン大統領補佐官(左から2人目)=2018年4月(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで記者団に対し、先に「解任」したボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)について「(在任中に)幾つかの重大なミスをしでかした」と批判した。外交・安保分野の重要懸案で意見が食い違うことの多かったボルトン氏および同氏の政策路線と完全に決別する態度を明確にしたものだ。

 トランプ氏は、北朝鮮の非核化問題でボルトン氏が提唱した、北朝鮮を全面的に核放棄させた上で経済支援などの見返りを提供する「リビア方式」について、「ボルトン氏が話を持ち出したせいで(交渉機運が)著しく後退した。大惨事だ」と主張した。

 リビアのカダフィ旧政権は核計画を放棄した見返りに経済制裁緩和などの措置を得たものの、後に民衆の蜂起で崩壊した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、ボルトン氏の言う「リビア方式」は金正恩体制の転換を狙ったものだとして猛反発した経緯がある。

 トランプ氏はまた、ボルトン氏が息子ブッシュ政権下で2003年の対イラク開戦に積極関与したことも批判。ボルトン氏がベネズエラのマドゥロ政権に対して強硬路線を推進したことについても「私は異議を唱えていた」とした。

 しかし、ボルトン氏は今年2月にハノイで行われた2度目の米朝首脳会談で、トランプ氏が北朝鮮との安易な合意に傾くのを食い止めた経緯がある。アフガニスタン情勢でも、イスラム原理主義勢力タリバンとの欠陥だらけの和平合意にボルトン氏が反対して白紙に戻させるなど、トランプ氏が外交政策で致命的失敗を犯すことから救ってきた。

 11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは社説で「米国の敵対勢力にとっては、トランプ氏の気まぐれで取引先行型の性向に対する政権内部の数少ない抑止力が除去されたことになる。世界は今や、一層危険な場所になった」と危機感を表明した。

 ボルトン氏は同紙に、自身の退場劇について「いずれ見解を明かす」と語っており、トランプ氏にどのような反論をするかが注目されている。

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