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右派ポピュリズム政党、首位うかがう 独東部2州で1日議会選挙

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの東部2州で9月1日に実施される州議会選挙で、右派ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が首位をうかがうなど大躍進する勢いを見せている。メルケル首相の保守系政党、キリスト教民主同盟(CDU)、国政で連立を組む中道左派の社会民主党はともに苦戦。結果が連立政権の行方に影響を及ぼす可能性がある。

 選挙が行われるのはブランデンブルクとザクセンの2州。公共放送ARDの最新の政党支持率によると、AfDはブランデンブルクで22%となり、第1党の社民党と同率トップ。ザクセンでは24%で、前回選の得票率9・7%を大きく上回り、CDU(30%)に次ぐ第2党になる可能性が高い。

 排外主義的な主張を掲げるAfDはメルケル氏の寛容な難民・移民受け入れ策への批判票を集め、これまで支持を拡大してきた。国内16州・特別市ですでに議会進出を果たしているが、第1党になれば初めて。

 AfDは特に旧東独地域の東部州で強く、5月に行われた欧州連合(EU)欧州議会選では今回選挙のある両州ともに首位だった。旧東独地域ではドイツ統一から29年を迎える現在も、旧西独地域との経済格差が残り、既存政治に不満を抱える市民がAfDに引き寄せられている形だ。

 一方、CDU、社民党ともに両州で得票を多く減少させると予測される。特に党勢低迷が深刻な社民党は10月に新党首を選出後、年内に連立政権の成果を中間評価する予定。今回選挙で大敗すれば党内の連立懐疑派が勢いを増し、政局が不安定化する可能性がある。

 社民党が政権を離脱すれば、2021年の任期終了まで首相続投を目指すメルケル氏の方針も危うくなる。CDUではクランプカレンバウアー党首が国防相を兼務しながら選挙戦を展開するが、結果次第ではメルケル氏の有力後継候補としての手腕に党内で疑問が強まる可能性もある。

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