PR

ニュース 国際

【北京春秋】ハルビンに押し寄せる韓国人

 中国の李克強首相(奥中央)を表敬した河野外相(手前左)と韓国の康京和外相(その右)。奥右は中国の王毅外相。現段階で日本との関係改善が進む中国で「反日」「反安倍」は共鳴していない=22日、北京の人民大会堂(共同)
 中国の李克強首相(奥中央)を表敬した河野外相(手前左)と韓国の康京和外相(その右)。奥右は中国の王毅外相。現段階で日本との関係改善が進む中国で「反日」「反安倍」は共鳴していない=22日、北京の人民大会堂(共同)

 真夏のハルビンは意外にも暑かった。照りつける日差しを避けながら、ハルビン駅頭の古めかしいホテルに投宿した。満州国時代、「ヤマトホテル」と呼ばれた歴史のある建物だ。

 今から110年前の1909年10月26日朝。ハルビン駅頭はさぞかし喧噪を極めていたことだろう。初代首相の元勲、伊藤博文が朝鮮半島出身者の安重根(アン・ジュングン)に銃撃され暗殺されたのだ。

 最近、新築されたハルビン駅に安重根の記念館があった。その一生と暗殺についての資料が展示された館内へ、汗をぬぐいながら観光客の一群が入っていく。韓国人たちである。

 「こんなに立派な記念館があるとは思わなかった。中国でも尊敬を集めているのですね」

 ソウルから来たという31歳の女性は話した。しかし実情は違う。記念館は改装を経て3月に開館したのだが、中国側は積極的に宣伝せず、中国人も安重根を知らない人がほとんどだ。

 韓国では安倍晋三首相への抗議デモが頻発している。ただ、日本との関係改善が進む中国で「反日」「反安倍」は共鳴していない。あくまでも、「今のところ…」の話ではあるが。

 「韓日は再び戦争に突入した。安重根義士の精神を受け継いで戦おう」。記念館の雑記帳にはハングルでこう記されていた。

(藤本欣也)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ