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【アメリカを読む】元特別検察官から「爆弾発言」引き出せず トランプ氏弾劾に国民の関心今一つ

7月24日、米下院の情報特別委員会で証言に臨むモラー元特別検察官(AP)
7月24日、米下院の情報特別委員会で証言に臨むモラー元特別検察官(AP)

 ロシアによる米大統領選干渉疑惑を捜査したモラー元特別検察官が7月、議会証言に臨んだ。トランプ大統領を追及する材料を得ようと意気込んだ野党民主党だったが、モラー氏から「爆弾発言」を引き出すことはできず、「ショーは失敗」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)と評される結果に。ただ同党は今後も追及する姿勢を崩しておらず、政権との攻防はなお続きそうだ。

約6時間の証言

 モラー氏に対する公聴会は7月24日、民主党が多数を占める下院の司法委員会、情報特別委員会でそれぞれ行われ、計約6時間に及んだ。

 司法委では、4月に公表された捜査報告書で「免責するものではない」としたトランプ氏による捜査への司法妨害について、情報特別委はロシア側とトランプ陣営との共謀疑惑をそれぞれ集中的に取り上げた。

 司法妨害の疑いをめぐっては、トランプ氏を訴追しなかったことと、現職大統領を訴追しないという司法省の指針との関連性を問いただす質問が何度も繰り返された。

 民主党議員から「指針があったため訴追しなかったのか」と問われ、モラー氏は「その通りだ」と返答。指針がなければ「有罪」だったとの印象を与え、同党は今後の追及材料を得たかに見えたが、モラー氏は午後の証言で「大統領が罪を犯したかどうかの判断には至らなかった」と発言を修正してしまった。

 他の多くの質問については、モラー氏は「答えられない」「報告書を参照してほしい」を連発し、米CNNテレビ(電子版)によると、返答の拒否は206回に上った。

国民は弾劾に否定的

 捜査報告書の内容を大きく超えるものはモラー氏から語られないまま議会証言は幕を閉じた。モラー氏はもともと「報告書が私の証言」としており、新たな証言への望みは薄かっただけに、ウォールストリート・ジャーナルは「民主党はなぜモラー氏に公の場に出したのか」と疑問を呈した。

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