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「慰安婦の日」と光復節…今週の韓国、反日の高揚を予想

韓国の文在寅大統領(ロイター)
韓国の文在寅大統領(ロイター)

 【ソウル=名村隆寛】韓国では今週、14日に慰安婦の記念日を、15日には日本の朝鮮半島統治からの解放記念日「光復節」を迎える。日本政府による韓国への半導体材料の輸出管理厳格化などに対して反発が強まるなか、記念日では反日感情の高揚が予想される。

 特に注目されるのが文在寅(ムンジェイン)大統領による光復節の記念式典での演説内容だ。文氏は昨年、歴史問題での日本批判を避け、日本との未来志向的な関係や緊密な協力を強調した。1998年の日韓パートナーシップ宣言から20年を意識したものだった。

 しかし、昨年10月、いわゆる徴用工訴訟で韓国最高裁が日本企業に賠償を命じたことで、日韓関係は一層悪化。海上自衛隊機へのレーダー照射、韓国国会議長による「天皇謝罪発言」、日韓合意に基づく元慰安婦のための財団の一方的解散が加わり、関係は最悪となった。加えて、日本の輸出管理厳格化に韓国が猛反発し、日本製品の不買運動も起きている。

 文氏は最近の会議で「二度と日本には負けない。われわれは十分日本に勝てる」「政府を信じてほしい」と国民に訴えている。今年の演説では、日本がもたらした“国難”を韓国政府と国民が一体になって克服し、日本に打ち勝つことを強調するとみられる。

 複数の市民団体は15日にソウルの日本大使館前などで反日抗議集会を予定しており、激しい抗議活動と警察の厳重な警備態勢が予想される。

 一方、14日の慰安婦の日は、国定記念日となって2回目となる。ソウルの日本大使館前で毎週水曜日に行われている抗議集会の日と重なり、大使館前のほか、全国各地で集会が予定されている。

 ソウル市中心部の南山(ナムサン)では、日本の朝鮮半島統治時代の「朝鮮神宮」の跡地付近で、市主催による慰安婦像の除幕式が行われ、朴元淳(パク・ウォンスン)市長らが出席する予定だ。ソウル市ではこのほか、江東(カンドン)区や松坡(ソンパ)区でも記念日に合わせて慰安婦像が設置され、市内の慰安婦像は計20体となる。

 日韓合意に基づき、合意当時に生存していた元慰安婦の7割以上に現金が支払われている。しかし、合意に従い設立された元慰安婦を癒やすための財団は、日本政府の抗議を無視する形で7月に登記上、解散した。韓国では、日本との合意で解決したはずの徴用工や慰安婦の問題の蒸し返しが今も続いている。

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