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トランプ氏、相次ぐ北ミサイル発射で交渉機運維持に腐心 譲歩重ねる懸念も

北朝鮮のミサイル発射が相次ぎ、米国のトランプ大統領(左)は交渉機運維持に腐心。譲歩重ねる懸念も(AP)
北朝鮮のミサイル発射が相次ぎ、米国のトランプ大統領(左)は交渉機運維持に腐心。譲歩重ねる懸念も(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射を問題視しない立場を崩さないのは、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との非核化交渉の機運を維持し、来年の米大統領選をにらんで核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射などの挑発行為の再開を防ぎたい狙いがある。

 トランプ氏は9日、ホワイトハウスで記者団に「(北朝鮮は)核実験をしていないし、ミサイル実験も短距離ばかりで長距離ではない。人質も取り戻した」と述べ、発射を非難しない姿勢を改めて打ち出した。

 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)や国防総省は、一連のミサイル発射は「国連安全保障理事会の決議違反だ」と明言している。

 しかし、トランプ氏は2日のツイッターで、「ミサイル発射は国連決議違反かもしれない」としつつ、北朝鮮が昨年6月の米朝首脳会談で合意された「長距離ミサイル発射の自制」は守っているとして「金氏は信義違反で私を失望させたくない(と考えている)」と主張するなど、金氏を擁護する立場を貫いている。

 トランプ氏が6月末に板門店で金氏と電撃会談したのは、停滞する非核化協議の再開への道筋をつけたい思惑があったためだ。

 しかし、北朝鮮が協議再開に関し具体的な合意に応じないまま短距離ミサイルを立て続けに発射したことで、米国内では非核化交渉を前進させたいトランプ氏が揺さぶりをかけられているとの見方が広がりつつある。

 トランプ政権は米韓合同軍事演習に関し、北朝鮮の要求に従って中止する考えはないと表明したものの、交渉機運を維持したいトランプ氏が米韓演習でも北朝鮮に譲歩を重ねかねないとの懸念は根強い。

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