PR

ニュース 国際

露軍事施設で爆発事故 「原子力ミサイル」との関連を指摘する声も

 【モスクワ=小野田雄一】ロシア北西部アルハンゲリスク州の軍事施設で8日、爆発事故が起き、露国営原子力企業「ロスアトム」は10日、この事故で従業員5人が死亡したと明らかにした。同社は「ミサイルを構成する放射性同位体の動力源」に関わる実験中に事故が起きたと説明。周辺地域では事故後に放射線量の上昇が観測されたとの情報もあり、事故はロシアが開発を進める原子力推進式の新型ミサイルとの関連が指摘されている。

 露国防省は8日、「液体燃料式エンジンの実験中に事故が起きた。6人が負傷し、2人が死亡した」「周辺の放射線量に変化はない」と発表していた。

 しかし、現場に近いセベロドビンスク市は事故後、一時的に1時間当たり2マイクロシーベルトの高い放射線量が観測されたと発表。ロイター通信は「同市は9日、発表を説明なく取り下げた」と報じた。露当局はその後、「一連の測定の結果、ここ1週間に同市で放射線量の目立った変化はなかった」と説明。露地元メディアは住民らが放射能の体内蓄積を防ぐためにヨウ素剤を購入していると伝えている。

 露国防省やロスアトムは実験内容やミサイルの種類について詳細を公表していないが、露メディアによると、爆発が起きたのは巡航ミサイルなどの実験施設だった。ロイター通信は「事故は原子力推進式ミサイルの実験中に起きた可能性がある」とする米専門家の見方や、「(放射線量に変化はなかったとする)ロシア側の説明は信用しにくい」とする米政府高官らの見解を伝えた。

 プーチン露大統領は2018年の年次教書演説で、「米国のミサイル防衛(MD)システムでは防げない原子力推進ミサイルの実験に成功した」などと述べていた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ