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カイロ中心部の大規模爆発は「テロ」 エジプト当局

 【カイロ=佐藤貴生】エジプトの首都カイロで4日、車の多重衝突により大規模な爆発が起き、当局は反体制勢力が関与したとして捜査を始めた。エジプトではしばしばテロが起きているが、今回のように首都の中心部で約70人もの死傷者を出す事件は近年では例がなく、治安に対する懸念が広がりそうだ。

 多重衝突は4日夜、カイロ中心部のナイル川近くで起きた。1台の車が一方通行の道路を逆走して3台の車と衝突し、大きな爆発が発生、20人が死亡し、47人が負傷した。発生直後には車から大きな炎が上がっていた。

 エジプト内務省は5日、逆走した車は数カ月前に盗まれたもので、爆発物が積まれていたと発表した。シーシー大統領は遺族に弔意を表し、「卑劣なテロ」を非難した。

 当局は事件に「ハスム運動」が関与したとみて捜査している。非合法のイスラム組織「ムスリム同胞団」との関係が指摘される団体で、2年前にカイロで路肩爆弾が爆発した事件では犯行声明を出したとされる。

 治安当局は北東部シナイ半島で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の武装勢力の掃討作戦を行い、テロ封じ込めを急いでいるが、最近はカイロ周辺でも爆発事件が発生。特に外国人観光客が乗ったバスを狙うケースが増えており、昨年12月にはベトナム人ら15人前後が死傷したほか、今年5月にも南アフリカ人ら少なくとも17人が負傷した。

 エジプトでは2011年、ムバラク大統領(当時)が退陣に追い込まれた大規模な反政府デモが起きて以来、外国人観光客が急減したが、客足はようやく回復の兆しをみせていた。観光業は国庫の主要な収入源で、テロが続けば経済への打撃となる恐れがある。

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