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台湾・総統選、中国との距離感が争点 蔡氏VS親中候補

 【台北=田中靖人】台湾で来年1月に行われる総統選は野党、中国国民党の候補が韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長(62)に決まり、二大政党の候補が出そろった。再選を目指す与党、民主進歩党の蔡英文総統(62)は中国の圧力に対抗する姿勢を強めており、親中色の強い韓氏との間で中国との距離感が大きな争点になるとみられる。一方、無所属の柯文哲(か・ぶんてつ)台北市長(59)は蔡、韓両氏の対立の隙間を狙い出馬の構えをみせている。

 「皆さんに今の香港を見てほしい。2020年の総統選は、台湾の民主的な生活方式を守る戦いになる」

 蔡氏は15日、外遊先のカリブ海の島国、セントクリストファー・ネビスで記者団にこう述べた。経由地の米国での厚遇を背景に、香港の抗議デモを中国との対立軸に位置付けて選挙戦で強調していく方針をうかがわせた。

 蔡政権は今年に入り、安全保障関連の法律5本を改正。中国で政治活動に参加した退役将官の年金の支給停止を可能にするなど、中国の統一工作に対抗策を講じている。民進党幹部は、国民党の予備選で敗れた鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(かく・たいめい)前会長(68)との比較で「韓氏は経済中心の郭氏より戦いやすい」と話しており、韓氏と中国との距離感を追及していくとみられる。

 対する韓氏は今年3月に中国広東省などを訪問し、国務院(政府)台湾事務弁公室の劉結一主任と会談。中国寄りの「中国時報」系メディアは韓氏の動向を連日、手厚く報道している。ただ、韓氏は香港のデモで「よく知らない」と失言して批判され、最近は防戦を迫られる対中関係ではなく内政課題で政権を批判。15日の会見でも「3年余の蔡政権下で、全ての台湾人が苦しい生活を過ごしている」と語る一方、対中政策の質問は「時期が来たら話す」と回答を避けた。

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