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メルケル首相、くすぶる健康不安説 説明求める声も

式典での国歌演奏中、着席したドイツのメルケル首相(手前右)とデンマークのフレデリクセン首相=11日、ベルリン(ゲッティ=共同)
式典での国歌演奏中、着席したドイツのメルケル首相(手前右)とデンマークのフレデリクセン首相=11日、ベルリン(ゲッティ=共同)

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツでメルケル首相(64)の健康状態に対する不安が広がっている。3週間で3度も公の場で身体が震える発作を起こしたためだ。メルケル氏や政府は「体調は良好」と繰り返しているが、不安説は拭えない。国のかじ取りを約14年間担ってきたトップの健康問題だけに一段の説明を求める声も高まっている。

 メルケル氏が最初に震えを見せたのは6月18日、ウクライナのゼレンスキー大統領をベルリンの首相府に招いた際の歓迎式典中だった。27日には大統領府での閣僚任命式で発作が起き、今月10日には、フィンランドのリンネ首相を迎えた首相府屋外の式典で再発した。この際、全身の小刻みな震えは約3分間続き、メルケル氏が唇をかみしめる姿をメディアが映した。

 政府は1回目の震えについて、炎天下で水分補給が不足したためと説明。2回目以降について首相周辺は再発させてはならないとの“心理”が影響しているとの見解を一部メディアに示している。メルケル氏も10日、「ゼレンスキー氏の歓迎式で起きたことに対処しているが、まだ終わっていない」とする一方、健康上の問題はないと強調した。

 2005年に首相に就いたメルケル氏は21年の任期満了で引退する意向。この間、健康面で目立った問題はなく、自らを「ラクダ」に例えて体力を自負したこともある。2度目の発作直後には大阪で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)や3日間に及ぶブリュッセルでの欧州連合(EU)首脳会議に出席するなど、厳しい日程もこなしている。

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