PR

ニュース 国際

【海外事件簿】豪メルボルンで相次ぐ女性殺害 背景に後絶たぬ「女性への暴力」

 今年1月にはメルボルンの大学に留学していたイスラエル人女性(21)が帰宅途中にメルボルン郊外で殺害される事件が発生し、男(20)が逮捕された。女性は殺害される前に性的暴行を受けたとみられる。

 メルボルン中心部の中華街では4月、女性(32)が交際相手の男に殺害された。

■豪全土に広がる女性への暴力被害

 だが、ヘロンさんの事件が全国的な問題としてクローズアップされたのは、豪州では女性が男性から暴力を受けて死亡する事件が後を絶たず、今回の事件はその延長線上にあると受け止められたためだ。

 豪州で暴力による女性死者数を集計する活動「豪州女性死者集計」(CDWA)に取り組む団体「デストロイ・ザ・ジョイント」(DTJ)は6月25日、今年に入り、男女間などの暴力で死亡した女性が全土で24人に達したと発表した。同様のケースでの2018年の死者数は71人に上っている。

 CDWAの共同創設者のジェナ・プライス氏はヘロンさん殺害事件について、豪公共放送SBSに、「このような暴力がまれでないという事実を受け入れなければならない」と訴える。

■被害女性は「カウチ・サーファー」

 地元メディアによると、ヘロンさんは特定の住所がなく、友人などの家を転々として寝泊まりする「カウチ・サーフィン」生活をしていたという。

 ホームレス女性は特に暴行被害に遭うリスクが高いと指摘されることから、州政府は22年までに公営住宅1000戸を建設するなどの対策を講じる構えだ。

 豪保健省の調査機関が発表した女性への暴力に関する報告書(18年版)によれば、豪州女性の6人に1人が、15歳以降、同居した夫や恋人による身体的または性的な暴力を受けた経験があるという。

 女性担当相を兼務するマリス・ペイン外相は「女性の安全は私たち全てに関係することだ」とABCラジオで述べ、女性の安全確保が政府の最優先課題だとする考えを示した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ