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【国際情勢分析】香港デモが台湾・蔡総統に追い風 野党候補との支持率逆転

■中国も対策か

 民進党の幹部は香港のデモによる追い風を受け、早くも「外部環境は民進党に有利。今後は内政、特に経済が課題になる」と本選に向けた皮算用を決め込む。だが、中国もこれ以上の圧力を避ける可能性はある。

 中国海軍の空母「遼寧」の艦隊6隻は6月11日、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に出た。米領グアム方向に航行した後、航路を西向きに変更したものの、台湾本島南方のバシー海峡は通過せず、フィリピン南方のセレベス海を経由して南シナ海に進出。25日に台湾海峡を通過して青島に帰還した。

 6月上旬に起きた南シナ海のリード堆周辺での漁船衝突をめぐり、対立するフィリピンを威嚇する狙いだったとも分析できるが、ちょうど民進党の予備選の前後で、「台湾を一周し威嚇した」と批判されるのを避けた可能性もある。

 1996年の台湾初の総統直接選で、中国は李登輝総統の当選を阻止しようと弾道ミサイルを台湾近海に撃ち込む演習を実施したが、結果は李氏の高得票当選となった。「中国当局は当時の経験から学んでいない」(日本の研究者)との指摘もあるが、総統選の投票まで約半年。民進党への追い風が現状のまま続く保証もない。(台北支局 田中靖人)

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