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【国際情勢分析】香港デモが台湾・蔡総統に追い風 野党候補との支持率逆転

■野党にも広がる影響

 民進党の予備選の世論調査は、本選で戦う可能性の高い野党、中国国民党の韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長(62)と、いまだ出馬を表明していないものの意欲があるとされる無所属の柯文哲(か・ぶんてつ)台北市長(59)の2人を、蔡、頼両氏と比べる方法で行われた。蔡氏は頼氏との比較で勝利したのみならず、韓、柯両氏にも勝利するとの結果となった。

 蔡氏はそれ以前の民間の調査では、韓、柯両氏に勝てないとの数字が一般的だったため、一部からは予備選の結果に異論も出た。だが、TVBSが6月24日に公表した調査では、民進党の調査同様、蔡氏は国民党のいずれの候補よりも高い支持率を得た。TVBSは国民党寄りの論調で知られ、民進党の調査の“正しさ”が証明された形だ。

 昨年11月末の統一地方選で大勝し政権奪還が有力視されていた国民党にとっては予想外の逆転劇となり、6月25日の党内予備選の候補者討論会は、肩すかしと言ってよいほど覇気に欠けるものとなった。

 この日は「憲政、外交、国防、両岸(中台)関係」と、総統を目指す上で最も重要な議題だったにも関わらず、いずれの候補者も及び腰。中国共産党政権から経済優遇策を引き出すことで支持を得てきた国民党だが、この状況で中国との関係強化を訴えるのは得策ではない。といって、民進党と同様に中国を批判するわけにもいかない。

 最も強気とみられてきた朱立倫(しゅ・りつりん)元主席(58)ですら、「民主、自由、人権、法治は台湾の基礎であり、北京に嫌われることを恐れる必要はない」と述べた程度。韓氏に至っては、国防戦略を問われて「台湾は風呂の湯船の栓になるべきだ」などと謎の発言をし、民進党の卓栄泰(たく・えいたい)主席から「奥深すぎて意味が分からない」と失笑される始末だった。

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