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イラン、低濃縮ウランの上限超える 核合意履行を一部放棄

 【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信は1日、複数のイラン政府当局者の話として、イランが保有する低濃縮ウランの貯蔵量が2015年の核合意で定められた上限の300キロ(六フッ化ウラン換算)を超過したと伝えた。核合意ではイランが製造できるウランは濃縮度3・67%以下とされ、貯蔵量も300キロまでに制限されていたため、履行義務の放棄に当たる。

 国際原子力機関(IAEA)も1日、イランの低濃縮ウラン貯蔵量が上限を超えたことを確認した。

 イラン政府は先月以降、欧州が核合意で定められた原油・金融などの経済取引を維持できなければ、イラン側だけが合意を履行する義務はない-として、核合意の規定の一部を破棄する意向を示していた。

 核合意を離脱して制裁を再開したトランプ米政権は、イランの動きについて「核による脅迫だ」などと批判を強めており、軍事的圧力を強化する恐れがある。また、欧州でもイランに対する批判の声が高まることが予想される。

 3~5%の低濃縮ウランは原発燃料に使われ、核兵器には濃縮度90%以上のウランが必要といわれる。イランは今月7日には、規定を上回る濃縮度のウラン製造に着手する方針を示しており、国際的な孤立がさらに深まりそうだ。

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