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G20、複雑化した世界の縮図 米中・米露を天秤にかける印トルコ

首脳会談冒頭の写真撮影で、笑顔を見せる(左から)トランプ米大統領、安倍晋三首相、インドのモディ首相=2019年6月28日午前9時22分、大阪市住之江区(代表撮影)
首脳会談冒頭の写真撮影で、笑顔を見せる(左から)トランプ米大統領、安倍晋三首相、インドのモディ首相=2019年6月28日午前9時22分、大阪市住之江区(代表撮影)

 米ソの東西冷戦終結から30年という節目の年に、日本が初の議長国を務めた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)だった。米中の覇権争いが国際情勢の基軸をなしつつも、インドやトルコ、ロシアといった国々は間隙を縫うように自国の利益を追求する。30年前には想定されなかった新興国の台頭と複雑な国際社会のありさまが、大阪でのG20サミットには映し出されていた。

 米中による最大の「綱引き」はインドをめぐって行われた。モディ印首相は28日、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を進める日米の首脳と会談し、良好な関係を強調。その一方でモディ氏は、中露印など新興5カ国(BRICS)の首脳会議に出席し、米国の「保護主義」を批判する一角に加わった。バランス外交で存在感を発揮したいインドの思惑が垣間見えた。

 米中の陣営内部でも利害は複雑に入り乱れる。

 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは、最新鋭のロシア製防空システム「S400」導入を予定し、米国の反発を買っている。トルコのエルドアン大統領もまた、米露双方の首脳と会談した。

 日韓は関係悪化で首脳会談を行えず、イラン問題や気候変動をめぐっては米欧の足並みがそろわない。

 他方、中国との結束を誇示してきたロシアのプーチン大統領は、約1年ぶりの米露首脳会談に満足げだった。中国への配慮から公言を控えているものの、ロシアも米国と同様、中国を核軍縮の枠組みに入れたいと考えている。(遠藤良介)

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