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モディ印首相、日米の「インド太平洋」に協力し中露とも連携

日米印首脳会談で、笑顔で撮影に応じる(左から)トランプ米大統領、安倍首相、インドのモディ首相=28日午前、大阪市(代表撮影)
日米印首脳会談で、笑顔で撮影に応じる(左から)トランプ米大統領、安倍首相、インドのモディ首相=28日午前、大阪市(代表撮影)

 【シンガポール=森浩】G20サミットに出席したインドのモディ首相は、日米印首脳会談や米印首脳会談などの日程をこなした。日米が推進する「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一角としての立場を強調する一方、中露首脳とも意見交換し連携を深めた。先月発足した2期目のモディ政権は、1期目同様バランス外交を通じて、国際社会で存在感を高めたい考えだ。

 「本日のJAI会談は生産的なものだった。インド太平洋地域について広範な議論を行った」

 モディ氏はツイッターで日米印首脳会談について、こう成果を強調した。「JAI」とは3カ国の国名の頭文字を取った造語であり、ヒンディー語で「勝利」を意味する。モディ氏が日米印の連携の強さを示すものとして、昨年12月の前回G20サミットから使い始めた言葉だ。インド外務省は日米印首脳会談について、「安定的でルールに基づいたインド太平洋地域の実現に向け、どのように協力できるかに焦点が当たった」と説明。インドが「インド太平洋」の一角として役割を果たす姿勢を改めて強調した。

 一方、モディ氏は日米印首脳会談の1時間後、新興5カ国(BRICS)首脳会談に参加。中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領を前に「グローバル経済は一方的な決定によって支配されている」と発言。「一国主義」「保護主義」に傾斜する米国に暗にクギを刺した。午後には中露印3カ国首脳会談も実施され、国際経済などについて幅広く意見交換した。

 こうしたモディ氏の全方位外交的な動きと発言は前回のG20サミットとほぼ同じだ。日米との関係は進展させつつ、貿易赤字を抱える中国や、ソ連時代から軍事面で密接な交流があるロシアとの関係も重視したい考えだ。

 インド太平洋地域をめぐっては、東南アジア諸国連合(ASEAN)も23日、独自の構想を発表、ASEANが「中心的で戦略的な役割を担う」と明言した。米中が主導権を争う中、埋没したくないとの意図が働くが、インドはこの「ASEANのインド太平洋構想」にも賛意を示した。

 成長著しい有望市場であり、国際的に存在感を増すインドは各陣営にとって取り込みたい相手だ。インドは適度な距離を保ちつつ、最大限利益を引き出したい意向がある。

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