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台湾野党、総統選で討論会 香港デモ影響で精彩欠く 

 【台北=田中靖人】台湾の野党、中国国民党は25日夜、来年1月の総統選の候補を決める予備選で、候補者による討論会を開いた。香港の大規模デモの影響で中国への警戒感が続き、国民党が得意とする「中国との関係改善による景気回復」を積極的に打ち出せる環境にはなく、議論は精彩を欠いた。直近の世論調査では各候補とも与党、民主進歩党の蔡英文総統(62)に逆転を許している。

 この日の討論会は、外交や中台関係などを議題に南部・高雄市で開かれた。世論調査で国民党内首位の韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長(62)は、今月上旬に香港のデモを「よく知らない」と発言し批判を受けて以降、勢いに陰りが出ている。討論会でも「両岸(中台)関係は平和が前提で経済優先」と訴えたが、具体論はなく準備不足を露呈した。

 韓氏を追う鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長(68)は豊富な資金力でテレビCMを連発している。郭氏は「私は政治素人だが、批判を恐れない」などと経営者としての決断力を強調。鴻海の工場の大半が中国にあるとの懸念には「いつでも(海外に)移せる」と反論したが、緊張した表情で原稿を読む姿が目立った。

 一方、2度目の総統選挑戦となる朱立倫元主席(58)は余裕の態度で韓、郭両氏の議論を批判。「私が国民党の最大公約数だ」と訴えた。

 3氏は昨年11月の統一地方選で国民党が大勝し政権奪還が有力視される中で立候補を表明し、世論調査の支持率で民進党現職の蔡氏を上回ってきた。だが、大手テレビ局TVBSが今月24日に公表した調査では、蔡氏に初めて逆転され、それぞれ8~15ポイント差を付けられている。

 国民党は経済や教育を議題にさらに2回の討論会を行った後、世論調査で7月中旬に候補者を決める。

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