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【国際情勢分析】“狂犬”マティス氏不在のアジア安保会議 シャナハン氏に不安感

 そうした訴え自体は「中国共産党の立場に沿ったものだ」と小谷氏。しかし、「自信に満ちた態度で堂々と自説を披露し、質疑応答にも積極的な魏氏の姿は、質問を受けたがらないようにも見えたシャナハン氏と対照的だった」と指摘する。

 簑原氏は「台湾に関する発言が強い調子だったのは2020年の総統選を意識してのこともあったのだろう」と分析した上で、魏氏の存在感が印象に残ったのは「(講演の)出番が最後だったことも要因だ」と話す。「米国をはじめ、各国の講演を聞いて、内容を調整していったのは明らかで、当初用意していた草稿とはかなり違うものになっていたはずだ」

■融和広がる東南アジア

 会場では、米中以外の国々の代表も講演した。その内容は、全体として、この地域での米国の後退と中国の優位を示すものだった。

 基調講演で、シンガポールのリー・シェンロン首相は「中国を大国だと認めなければいけない。大国が台頭すれば周辺の国はそれなりに調整を求められる。我々は調整しなければならない」という趣旨の演説を行い、融和的な姿勢を打ち出した。

 簑原氏は「(シンガポールの姿勢は)典型的な小国外交だが、生存のためには他にやりようがないから仕方がない」と指摘。昨年は中国に強い態度を示したベトナムの国防相をはじめ、マレーシアやフィリピンなど他の東南アジア諸国の代表も「南シナ海問題をめぐり、中国とASEANが行動規範(COC)の策定を進めていることを意識してか、全体的に中国と融和的だった」という。

 インド太平洋で海軍が演習を行う英国も「今年は英仏で連携しているとの演出ができず、欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長の演説もインパクトはなかった」と簑原氏。対中国という観点から最も威勢がよかったのは仏のパルリ国防相で「南シナ海において『自由で開かれた海上交通路』を守る毅然とした姿勢をみせた」という。

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