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【国際情勢分析】“狂犬”マティス氏不在のアジア安保会議 シャナハン氏に不安感

 トランプ米大統領就任後、3年連続の参加となった簑原氏は「昨年までの米国は、『マッド・ドッグ』(狂犬)の異名を持つ国防長官のマティス氏が、軍人として国益のためにはトランプ大統領にも意見をはっきり言う人だから大丈夫という安心感があったが、今年は違った」と懸念を示した。

 不安の背景にあるのは、トランプ政権の対外姿勢だ。昨秋以降、中国との対決姿勢を鮮明に打ち出し、軍事面では南シナ海での「航行の自由作戦」や台湾海峡の米艦船の通過を実施してきた。他方、通商面では先の大戦後に歴代政権が積み上げてきた自由貿易の枠組みを軽視し、同盟国に対してまで関税の引き上げをちらつかせて譲歩を迫っている。

 簑原氏は「ともに中国と対峙するパートナーや同盟国を脅してどうしようというのか」と批判。もともとは航空宇宙大手ボーイング出身のビジネスマンで、2017年7月に米国防副長官に就任するまで軍歴や外交・安全保障政策関連の職務経験のなかったシャナハン氏の「経験不足」を指摘する。

 今回のシャングリラ対話では、そのことが、脅威を増す中国軍と日々向き合う「東南アジア諸国の出席者に『マティス氏と違って、イエスマンのシャナハン氏では暴走する大統領の歯止めにならない』という不安を抱かせる講演になってしまった」という。

■強気の中国、台湾総統選を意識

 これに対し、2日に登壇した中国の国防相、魏氏はのパフォーマンスは、小谷氏によると、「シャナハン氏を上回っていた」。

 講演で魏氏は、中国が自国の一部と主張する台湾について「中国から切り離そうとする者があれば、いかなる犠牲もいとわず戦う」と言明し、領有権を主張する南シナ海に関しても「施設を造ることが、なぜいけないのか」と正当化した。

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